8月12日1回戦花巻東 8−5 長崎日大
いやあ、ハラハラドキドキの試合でしたね。
管理人は寿命が縮まる思いでしたよ。

まずは素晴らしい試合を見せてくれた両チームに感謝。

贔屓目があるかもしれませんが、開幕後に管理人が何試合か見た中では最もレベルの高い試合だと思いました。

花巻東の先発はもちろんこの人、菊池雄星投手。
今日は変化球の制球がいまひとつで、速球一辺倒になったところを狙い打たれました。
しかしながら、ホームラン3本被弾は、菊池投手の調子云々よりも素直に長崎日大打線を褒めたいと思います。
今回気になったのは、序盤から相手打線に完全にヤマを張られ、思いっきり踏み込まれて打たれたことです。
全国一有名な投手である菊池投手ですから、十分に研究されるのはわかってはいますが、タイミングをドンピシャで合わせられるということは、フォームの癖などを相手に解析されてしまったのかなあとも見受けられました。
菊池投手自身も相手打者にシンクロされている自覚があったようですが、ムキになって速球を続けてしまった感じです。
ホームランを3本打たれながら失点は5。
連打は許していないわけで、決して自信を失うことはありません。
フォークやチェンジアップなどの速球の軌道に近い変化球をもっと有効に使えれば、相手に的を絞られることもないでしょう。
あとは場面に応じてモーションに若干変化をつけられればなお良いと思います。
次戦はばっちりやってくれることでしょう。

長崎日大の先発は大瀬良大地投手。
本当に素晴らしい投手でしたね。
2段モーション気味にゆったりふりかぶり、十分にタメを作ってから爆発的な体動を効かせて投げ込む長身の本格派右腕です。
140km台後半の速球を連発し、序盤からかなり飛ばしていましたね。
速球にはよく抑えが効いており、低めにビシビシ決まって5回までは打てる気配がしませんでした。
鋭く曲がり落ちるスライダーも威力十分。
チェンジアップがうまく制球できていなかったのが花巻東にとっては助かりました。
6回から明らかにボールの抑えがなくなり、制球が甘くなったのはおそらくスタミナ切れでしょう。
前半に花巻東打線が粘って球数を多く放らせたことが生きました。
結果的には大瀬良投手を攻略した格好になりましたが、管理人的には春のセンバツ優勝投手である今村猛投手に比肩する本格派だと思いました。
卒業後の進路も楽しみです。
打線は、両チームが対照的な戦法で得点をしたたかにもぎ取りました。
花巻東は、とにかく粘りに粘って後半勝負という意図が徹底していましたね。
佐藤涼平選手のしつこいカットには相手投手も辟易したことでしょう。
華々しく打つだけが野球ではありません。
相手投手のスタミナを奪うボディブローのような攻撃姿勢が終盤の逆転劇に繋がりました。

「逆転の花巻東」は健在ですね。

ちなみに、「逆転の花巻東」というフレーズは、数年前に管理人が某掲示板の投稿で使わせてもらったのが元祖だと勝手にほくそ笑んでいます(笑)。
富士大の夏井大吉選手が花巻東の主将だった世代に使わせてもらったフレーズでした。
粘りに粘って球数を稼ぎ、バントや機動力を駆使して揺さぶり、スタミナが切れた相手投手を終盤に攻略する戦法は、相手にとっていやらしいことこのうえないでしょう。

満塁で走者一掃の2塁打を放った佐々木大樹選手、反撃の口火となるタイムリー2塁打を放った横倉伶武選手、よく打ってくれました。
好機での勝負強さを見せた柏葉康貴選手、難しいスクイズを決めた山田隼弥選手、ありがとう。
猿川拓朗選手、千葉祐輔選手のコースに逆らわないシャープな打撃も見事。
川村悠真選手はボールの待つ姿勢がよく、次戦での大爆発の予感大。
そして菊池雄星選手、本塁への激走は勝負どころを嗅ぎ取る菊池選手ならではのプレー。
球運を自らの手でつかみ取れる選手だと改めて思いました。
長崎日大は、真っ向から菊池投手に立ち向かう攻撃野球を展開。
ほとんどのチームは、菊池投手相手にまともに打ちにいっては分が悪いとばかりに待球戦法で四死球を狙うことが多かったのですが、長崎日大の各打者はファーストストライクを強振する姿勢が徹底されていました。
迷いのないフルスイングでジャストミート連発には管理人もびっくり。
やはり全国は広いです。
菊池投手をよく研究していたようで、抜群のタイミングでボールを捕らえていましたね。
花巻東のバッテリーとしては、なぜあれだけタイミングを合わされてしまったのか、もう1度この試合を見直して検証する必要があるかもしれません。

守備は両チームとも素晴らしかったです。
花巻東はノーエラー。
緊迫した大舞台で力を発揮できる精神力はさすがです。

猿川拓朗選手は難しい打球を再三さばいていましたね。
長崎日大は、内野陣の球際の強さが光りました。
ショートの小瀬戸雄大選手は、安打性の打球に追いついてアウトにしてしまう牛若丸的な選手で、憎たらしいほど素晴らしい選手ですね(笑)。
最後に、花巻東のバッテリーは、右打者の内角攻めに固執していることが気になりました。
あのクロスファイアーは菊池投手のウイニングショットの1つですが、待ち構えているところに投げれば威力は半減してしまいます。
相手打者に完全に配球を読まれていた感じです。
外角を意識させながらここぞで内角をズバッと突く工夫が欲しいです。
当然わかっていることかと思いますが、ちょっと気になってので余計な話を付け加えさせていただきました。
次戦の相手は横浜隼人。
これからビデオで横浜隼人の試合を見ようと思います。