2017年06月28日

2017注目チームC

第4回目は花巻東。


花巻東は、昨秋3位で今春4位。
昨年の新チーム結成から今春まで、いまひとつ圧倒的な力強さを見せていないのが気になるところですが、毎年のように優勝争いに絡み、上位大会でも常に勝ち進む印象の強い、岩手を代表する強豪チームと言えるでしょう。

投手陣は、様々なタイプの投手を揃え、多士済々の陣容です。
継投試合が多い印象で、相手打線の傾向を見ながら早め早めに投手をつぎ込みます。
佐藤眞生投手は、上体をやや捻ってタメを作った後に、力強く腕を振って最速140kmの速球と緩急2種類の変化球を駆使して三振を取れる右スリークォーター。
一冬越えて体の厚みが増してパワーアップがうかがえ、8割位の力で力のあるボールを投げられるようになっています。
もう1段階躍動感をアップできれば、球威がさらに増すでしょう。
田中大樹投手は、体の開きを抑えるように上体を後方に捻ってからしなやかに腕を振る左スリークォーター。
糸を引くような最速130km台の速球と横滑りする変化球が武器の2年生です。
昨年と比べて制球力が大幅に増し、四隅にボールを散らしてバットの芯を外す投球術が身に着いてきました。
本来の機敏性を生かす投球を取り入れられれば非常に有望な投手だと思います。
川村勇司投手は、常時セットポジションから、上体を捻ってタメを作った後に鋭くコンパクトに腕を振る右スリークォーター。
最速130km台後半の速球と鋭く曲がり落ちる変化球を四隅に投げ分けます。
今春の登板はありませんでしたが、夏の連戦を勝ち抜くために必要な投手だと思います。
さらに、立花涼馬投手、浦島春樹投手、平山涼太投手、伊藤翼投手など、好投手が複数控える布陣で、ベンチ入りへの競争は激しそうですね。

打線は、例年の機動力偏重スタイルから、打ち勝つスタイルへとモデルチェンジしようとしている感じですが、安定して大量点を取れる迫力を醸し出すまでには至っていないという印象です。
相手のミスを逃さずに貪欲に先の塁を狙う走塁は全国屈指のレベルですが、長打で一挙大量点を狙える打線に成長できるかどうか、その真価を問われる夏になると管理人は思います。
中塚悠樹選手は、腰のすわった重厚なスイングからの長打力が光ります。
スラッガーとしての素質が開花しつつあり、ポイントゲッターとしての期待大ですね。
瀬川竜平選手は、俊足強打のリードオフマンで、チームの得点の起点となる選手です。
コースに逆らわずに広角に強い打球を打てる順応性があり、外野の間を抜く鋭い打球が際立ちます。
山口澪也選手は、腕力が相当強く、巻き込むタイミングでボールを捕らえれば、軽々とホームランを放てる強打者タイプです。
紺野留斗選手は、伸び盛りの2年生で、瞬発力を生かしたスイングスピードの速さが魅力ですね。
白根大輔選手は、大柄な体格からの重厚なスイングで、芯を少々外してもヒットゾーンへ運ぶ押しの強さが特長。
好不調の波があるのが課題ながら、ここぞの場面で一発長打が期待できます。
全体的に、今年はじっくりとボールを見極めるというよりは、積極的に打っていく選手が多いようです。

守備は、全体的に軽快さ抜群で、県内トップレベルの実力はあると思います。
多くの選手が複数のポジションを守れるようですので、様々な不測の事態にも備えられるのが強みですし、各選手がそれぞれ順応性の高さも見せています。
山口澪也捕手は、ずば抜けた強肩と力強いキャッチングが際立ち、正統派・本格派の捕手と呼べるような素晴らしい選手でしょう。
もう少し動作の機敏性を意識できれば、プロを狙える潜在能力があるのではないかなあと管理人は期待しています。
谷直哉遊撃手は、打球への反応の速さと機敏なフットワークで、広範囲に難なく打球をさばきます。
すばしっこい牛若丸タイプの2年生ですね。
瀬川竜平中堅手は、俊足を生かした抜群の守備範囲の広さを誇り、強肩を生かした鋭い送球も光るセンス抜群の外野手です。
佐藤眞生三塁手は、本職は投手ながら、鋭い出足と力強い送球の安定感を発揮し、野手としての才能も煌めきます。

近年、隔年で甲子園に出場し、そのたびに上位進出する花巻東ですが、目標は上位ではなく、あくまで全国制覇とのこと。
そのための試行錯誤は感じさせますが、まだまだ成長途上です。
全国制覇の匂いを感じさせるほどの実力を身につけ、戦国岩手を制することができるのか注目です。


次回は黒沢尻工。

posted by ティト at 02:05| 岩手 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 高校野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
管理人様こんにちは。
花巻東が本格的に打ち勝つスタイルへとモデルチェンジしている途上なのですね。
ポイントはどこまで佐々木監督が機動力に頼らず我慢できるか...、打者を打席で集中させてあげれるかでしょうかね。
それができれば、元々は能力の高い選手が揃ってるチームなので、ここぞの集中打も適うのではないかと思います。
あとは、例年見られる極端な守備位置(シフトや、深い守備位置等)や、外角一辺倒の配球等も、そろそろ考え時なのかなと思っているところです。
Posted by 八潮圏民 at 2017年07月03日 21:37
こんばんわ、八潮圏民さん。
花巻東は、明らかに打ち勝つスタイルへモデルチェンジを図っています。
かつてはミート優先でしたが、今はフルスイングする選手がほとんどになっていますので。
ただし、たとえば盛大附属と比べると、ウエートトレーニングの強度が弱く、強力打線を作り上げるための準備が不足しているというのが管理人の感想です。
負荷重視の盛大附属と、回数重視の花巻東という部分で、成果に違いが出ているのかなあと思っています。
Posted by ティト at 2017年07月09日 21:29
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