2017年05月22日

5月22日 高校野球観戦記 その2

5月22日

春の高校野球県大会準々決勝 大平球場第2試合
盛大附属 13−11 宮古

終盤までもつれる壮絶な打撃戦。
盛大附属が先制した後に宮古が逆転し、さらにリードを広げて主導権を握りましたが、終盤に盛大附属の強力打線が炸裂。
ホームラン攻勢で一挙に逆転してさらに点差を広げ、9回の宮古の追い上げをどうにか凌いで逃げ切りました。
なかなか見られないようなシーソーゲームで、大興奮の管理人でした。

<盛大附属>
・投手
吉田颯 1回〜4回途中、7回
ゆったりとした始動から、大きく振りかぶって力強く腕をる右上手。
伸びのある速球と鋭く曲がり落ちる変化球で押す本格派タイプです。
スナップスローのような感じでも力のあるボールを投げていますし、リストの強さは光りましたが、肘のしなりが不十分で、手投げ気味になってしまうのが気になりましたし、左足を踏み出した時に体動の勢いが滞ってしまうのも気になりました。
もっと胸を張ってから肘を先に前に出す感覚を会得することと、右足の蹴りをもっと生かすことができれば、大幅に進化できる逸材だと思います。
速球の球速は、目測で最速130km台中盤〜後半。

松本跳馬 4回途中〜6回
ゆったりとした始動から、上体を後方にひねって弓を解き放つようなイメージで腕を振り下ろす左上手。
球威で圧倒する感じではありませんが、糸を引くような伸びのある速球と落差のある変化球で打者のタイミングを外す投球が持ち味のようです。
昨年よりも上体の倒し込みを生かせるようになり、ボールにウエートを乗せる意識がうかがえました。
あとは単純に投球動作をもっとスピードアップさせ、体動の勢いで球威アップを目指してもらいたいと思います。
資質の高さは一見してわかる2年生です。

三浦瑞樹 8回
ゆったりとした始動から、上体の倒し込みを生かしながら力強く腕を振り下ろす左上手。
威力のある速球と多彩な変化球で三振を取れる本格派タイプです。
球場で生で見るのは久しぶりですが、本当に素晴らしい投手に成長しましたね。
昨年と比べて速球がグンと伸びていますので、打者目線でその速球を待っていると変化球に手が出ませんし、変化球を警戒すると速球がズバッと決まってこれまた手が出なくなる感じなので、連打を浴びせるのが困難な投手だと思います。
順調に仕上がっているようで嬉しくなりました。
速球の球速は、目測で最速140km台前半。

臼井春貴 9回
ゆったりとした始動から、重心を低く落としつつ、担ぐように振りかぶって力強く腕を振り下ろす右上手。
伸びのある速球主体に押す投球を見せました。
管理人か特に期待している本格派ですが、昨秋と比べ、躍動感が目減りしていますし、期待通りに球威がアップしていないことに不満を感じてしまいました。
スナップは効いているのですが、下半身の体重移動が生きておらず、ボールにウエートが乗っていないのが非常に気になりました。
持ち前の筋力を生かして力のあるボールは投げられますが、さらなる球威アップを求めるには、体動の勢いをボールに乗せる意識が必要でしょう。
速球の球速は、目測で最速130km台中盤〜後半。

・打線
中盤まで変化球を当てに行ってしまい、盛大附属の代名詞である豪快なフルスイングがなかなか見られませんでした。
合わせた打球でも外野深くまで持っていく場面はありましたが、火の出るような強烈な打球は少なかったように思います。
しかし、7回に反撃の狼煙となるソロホームランが出た後はそれまでのもやもやした展開が一変。
次々とホームランが飛び出し、あっという間に逆転して大量得点となりました。
変化球を大振りしてはいけないとはよく言われることですが、やはり当てるだけの打撃では得点につながりません。
終盤はフルスイングからのホームラン連発でしたし、迫力満点の攻撃力を見せつけましたね。
打ち損じることがあるとしても、振り切ることが現代野球では大事なのかなあと実感した管理人です。

吉田颯 右投右打
低めの変化球を思いっきり引っ張って弾丸ライナーでレフトスタンドへ運びました。
このホームランから流れが変わって一挙逆転となりましたので、本当に起死回生のホームランでしたね。

比嘉賢伸 右投左打
2ストライクに追い込まれながら、速球を自然に巻き込んでライトスタンドポール際場外へ逆転3ランホームランを放ちました。
また、次の打席では高めの速球を振り切ってライトスタンドへ2ランホームランも放ちました。

植田拓 右投右打
打った瞬間にホームランとわかるレフトスタンド場外へ消える超特大のホームランを放ちました。
あまりに強烈な打球でしたので、管理人は打球を一瞬見失ってしまいました。
この選手は、スイングスピードがずば抜けて速く、ホームランの打ち損じが安打になるような感じですので、投手目線で手のつけられない強打者だろうと思います。
打ち損じでアウトになることを祈るしかないとさえ思えるレベルに達しつつありますね。

林一樹 右投左打
低めの速球をうまく拾ってライトスタンドへのホームラン。
細身ですが、ミートセンスに加えて長打力を併せ持っていますね。

・守備
シートノックでは全国レベルの強豪の雰囲気を醸し出す軽快さを見せていましたが、肝心の試合では、比較的イージーな捕球ミスや焦る必要のない場面での悪送球など、もったいないミスを連発して一挙大量失点を喫してしまいました。
ホームでアウトにできるタイミングでもファーストに送球するなど、1点を大事にする意識が欠けていたこともその後の大量失点につながったのかなあと思います。
バント後のカバーに入らずにアウトにできなかったりと、センバツベスト8チームらしからぬイージーミスでピンチの連続となったのは今後の大きな反省材料でしょう。
選手の動きの軽快さ自体は問題ないので、次に起こりうるプレーをしっかりとイメージしながら的確に取捨選択できるよう、視野を広く持つ意識をこれからの練習で養っていただきたいと思います。


<宮古>
・投手
三浦悠人 1回〜7回途中
常時セットポジションから、重心をしっかりと落としてスムーズに体重移動しながらコンパクトに腕を振る右上手。
球威で押すタイプではありませんが、抑えの効いた速球と落差のある変化球を低目に集める丹念な投球を見せました。
キレの良い変化球の精度が良く、打者にフルスイングを容易には許しませんでした。
それでも点を取られたのは、全国レベルの相手打線の底力だろうと思います。
変化球をコーナーに散らしてストライクを取れるのが好投手の条件の1つですし、安定感抜群の楽しみな2年生ですね。

芳賀優太 7回
機敏に投球動作に入り、素早く振りかぶって勢い良く腕を振り下ろす左上手。
あまりじっくりとは見られませんでしたが、糸を引くような伸びのある速球と落差のある変化球を投げていました。

箱石瑛已 8回
ゆったりとした始動から、スムーズに担ぐように振りかぶってしなやかに腕を振り下ろす右上手。
伸びのある速球と鋭く曲がり落ちる変化球で押す本格派タイプです。
胸をしっかりと張って反発力を生かせていますし、欠点の少ないバランスの良いフォームだと思います。
さらにフォームの機敏性を追求していけば、球威の上積みはまだまだあるでしょう。
速球の球速は、目測で最速130km台前半。

・打線
打ち損じても空振りしてもしっかりと振り切る意識が得点につながりました。
相手のミスで得た走者を着実にホームに返す効率の良さも発揮していましたね。
9回の粘りも見事で、全国トップレベルの強豪チームを相手に決して引けをとらない戦いぶりでした。
非常に悔しい逆転負けだと思いますが、夏へ向けて収穫はたっぷり得た試合でしょう。

・守備
序盤に緩慢なプレーで走者を先に進めてしまう場面はありましたが、要所では集中してズルズルとミスを連鎖させることは防ぎました。
勝ちパターンで試合を進めましたが、終盤のピンチで強い打球をさばけずに許してしまった失点が痛恨の逆転負けにつながってしまいました。

posted by ティト at 21:15| 岩手 | Comment(2) | TrackBack(0) | 高校野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
管理人さんの続報が有るかと思い、すっかり遅くなってしまいましたが、実は、宮古出身(御迷惑でしょうが)だったりするのでちょいと。
試合は見てないので、詳しいことは書けないのですが、盛附相手に9回まで試合をするなんて、何が起こったのかと驚きました(スミマセン)。
しかもそれ以前に、中央に勝った高田に勝っての対戦というのも立派なものかと思います。
欲を言えば、7回表の時点で5点差ではなく7点差有って、盛附にコールド敗退のプレッシャーをかけた状態で、裏に盛附がどんな打撃を見せてくれるのか、というのを見てみたい気もしましたね。

今大会は、学院・専北・中央が早々と敗退し、久慈と花東を降した大船渡東が代表に残ったのも驚きでした。
ちなみに、久慈のエースでキャプテンは、久慈商が甲子園出場時のエース宇部投手の息子さんだそうで、感慨深く観戦しました。
準決勝の二試合は、二戸まで行って見たもので…。
盛附の前監督と理事長らしき人が近くにいたもんで、OB達がひっきりなしに挨拶に訪れては、前監督が書いた本を十冊は買うように(冗談で)勧められてました(ご苦労様です)。
ところで、盛附の控え選手達がアンダーシャツ姿で歩き回るのは、ムキムキの鍛えた筋肉を見せつけて他校の偵察者を威圧してるのでしょうか?

盛附と花東の試合は、3−2という点差以上に力の差が有ったように思います。
盛附の上位打線が一試合に4回、特に、一番打者の植田君が5回も打席が回ってくるのは、相手チームにとっては、キツイでしょうね(打球音が違いました)。植田君を抑えてホッとするのか、その後の打者に打たれることが多いので、いかに下位打線を抑えるか、できれば二死で植田君を迎えて抑え、次の回は二番から、の様なパターンに持ち込まないと失点が止まらなくなりそうです(机上の空論ですが)。
盛附エースの三浦君は、“左投右打”という変則ですが、9回の打席で左腕?に死球を受けたように、インコースを攻められる覚悟はあるのでしょうか? 全くヒットが出ないなら別ですが、花東戦ではヒットも出ていたので、相手投手が真剣に抑えようとすれば、投手であることを忘れて…みたいな。
花東の敗因は、初回のバント失敗と四・五番凡退で先制機を逃したことでしょう。一・三番が安打出塁で、三浦投手の不安定な立ち上がりに、四番が外角直球の見送りはあまりにも消極的に思いました。

ま、春は春ということで、地区敗退した不来方も含めて、夏に期待しましょう。
Posted by はる陸奥 at 2017年06月06日 18:03
こんばんわ、はる陸奥さん。
すっかりお返事が遅れてしまい、申し訳ありません。
注目チーム情報と注目選手情報の作成に追われていたもので・・・。
盛大附属は、前にコメントしたとおり、管理人が知るかぎり、岩手で最もウエートトレーニングに負荷をかけて取り組んでいるチームです。
それは選手の体を見るだけで一目瞭然ですよね。

さあ、いよいよ夏開幕です!!
Posted by ティト at 2017年07月09日 21:16
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