2014年05月12日

5月11日 高校野球観戦記 その2

5月11日

春の高校野球沿岸南地区予選 住田球場第2試合
大船渡 4−1 釜石

きびきびとした好試合。
小刻みに得点を積み重ねた大船渡が、再三のピンチを凌いで逃げ切りました。


<大船渡>
・投手
中村光希 1回〜3回
長身をダイナミックに使い、真上から投げ下ろす左上手。
機敏性は不足していますが、重そうな速球と落差のある変化球には角度がありますね。
力むと制球が乱れる傾向があり、力をセーブして投げているように見えます。
見るからにパワーがありますし、しっかりとウエートを乗せて投げられるようになれば、大幅な進化が見込めるでしょう。
完成度はまだまだですが、資質の高さは十分に感じました。

紺野快 4回〜7回
全身をいっぱいに使うバランスの良いフォームから、力強く腕を振り下ろして威力のある速球と鋭く曲がり落ちる変化球を投げ込む右上手。
球威のある本格派タイプで、切れ味鋭い変化球がコーナーに決まれば、三振を量産できそうです。
この投手も力むとボールが荒れてくる傾向がありましたが、躍動感のあるフォームには非常に魅力がありますね。
速球の球速は、目測で最速130km台中盤。

伊藤祐斗 8回〜9回
担ぐように上体を後方に捻り、タメを作って勢い良く腕を振り下ろす左上手。
球威で圧倒するほどではありませんが、体動の勢いを生かして投げる速球は、打者の手元で伸びてくる球質です。
落差の大きい変化球との緩急も効いています。
投球動作で腕を振り上げた後に、手首が体の後ろに隠れるぐらいですから、腕の関節も柔らかそうですね。
力感が増して球威がさらに増してくると楽しみな二年生です。

・打線
相手守備が良く、機動力がうまく決まりませんでしたが、頻繁に強い打球が飛んでいましたし、打線の底力は感じました。

志田貴徳 右投右打
しっかりとボールを引き付けて鋭く捕らえています。
リストが強く、長打力に加えて広角に打ち分ける柔軟性もありますね。

木下大成 右投右打
逆風でもホームラン級の打球を放っていました。
一見してパワーはずば抜けており、長距離打者としての資質に溢れる二年生です。

・守備
小さいミスはありましたが、各選手ともフットワークが軽快で守備範囲が広く、球際にも強い感じです。

千葉幹太 二塁手
非常にすばしっこく、安打性の当たりにも追いつく素晴らしい守備を見せていました。
味方としては頼もしい存在でしょうね。


<釜石>
・投手
佐々木瑞貴 1回〜4回
ゆったりとした始動から、素早く投球動作に入ってコンパクトに腕を振り下ろす右上手。
球威で押すタイプではありませんが、伸びのある速球と緩急二種類の変化球を淡々とコーナーに集められる安定感がありました。
重心が高く上体の倒し込みが生きていない感じですし、全体的に躍動感が物足りませんので、体動の勢いをもっと生かす意識を持てればグンと球威が増すはずです。
機敏でセンスが良さそうですし、今後の成長を楽しみにしたい二年生です。

前川柊哉 5回〜6回
ゆったりとした始動から、重心を落としつつ体の回転を効かせて投げる右スリークォーター。
躍動感はそれほどありませんが、フォロースルーを生かしてウエートをボールに乗せて投げているのは良いですね。
変化球も鋭く有効です。
もっと蹴り足を意識して下半身の体重移動のエネルギーをボールに伝えられるようになれば、見違えるように球威が増すはずです。
今後のさらなる進化に期待したい二年生です。

鈴木大雅 7回〜8回
スムーズな体動から、上体をやや捻ってタメを作ってしなやかに腕を振る左上手。
野手の背番号ですが、非常に綺麗なフォームですね。
球威で押すタイプではありませんが、伸びのある速球と鋭く曲がり落ちる変化球をテンポ良くコーナーに集める投球を見せました。

藤井雄聖 9回
下半身の体重移動はあまり使わず、地肩の強さを最大限生かして力強く腕を振る右上手。
本職は野手のようで、やや立ち投げ気味になっているのが気になりました。
肩とスナップはかなり強そうですね。

・打線
好機は再三掴むものの、あと一本が出ない焦れる展開。
点を取れそうで取れないまま試合が終わってしまった感じでしょう。

・守備
いくつかミスはありましたが、ファインプレーが何度もあって相手にビッグイニングを作らせなかったのは見事です。




posted by ティト at 02:05| 岩手 | Comment(2) | TrackBack(0) | 高校野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして
いつも楽しく見させていただいております。
私もこの試合を住田球場で観戦しました。
釜石高校の6番の選手は、ショートを守る際は右投げ、7〜8回にマウンドに登った際は左投げと両投げの選手でしたよね?!
ぜひ県大会での活躍を期待したいです。
某少年誌の野球漫画を思いだしました。
Posted by ヤミー at 2014年05月14日 08:15
こんばんわ、ヤミーさん。
はじめまして。
そういえば、ショートからの登板であれば、右投げから左投げに変わったということですね。
非常に綺麗なフォームでしたので、もともと左投げという先入観で見てしまいました。
実は管理人は、左右投げや左右打ちをトレーニングに導入することの有効性に最近大注目しています。
Posted by ティト at 2014年05月14日 23:10
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