2018年05月07日

5月6日 高校野球観戦記 その2

5月6日

春の高校野球一関地区予選 一関球場第2試合
一関一 9−5 一関工 (延長12回)

両チームとも点を取り合うシーソーゲーム。
延長12回までもつれこんだ試合は、待球戦法で四球を多くもぎ取った一関一に軍配が上がりました。

<一関一>
・投手
門間渓介 1回〜2回途中
ゆったりとした始動から、スムーズに体重移動しながら鋭く腕を振り下ろす右上手。
伸びのある速球と鋭く曲がり落ちる変化球をテンポ良く投げ込みます。
しっかりと胸の張りを意識して反発力を生かせていますし、肘の支点も利用できており、欠点の少ないフォームが特長ですね。
筋力アップが球威アップに直結するタイプの楽しみな2年生です。
速球の球速は、目測で最速130km前後。

齋藤和輝 2回途中〜7回
重心をグッと落としたセットポジションから、左肩で壁を作って体の開きを抑えつつ腕をしなやかに振る右スリークォーター。
伸びのある速球と落差のある変化球で打者にフルスイングさせない投球を見せました。
腕が鞭のように振られて遅れて出てくるので、ボールの出どころが見づらく、かなり打ちづらい投手でしょう。
速球の球速は、目測で最速130km前後。

小岩優介 8回〜12回
常時セットポジションから、軸足でタメを作りつつ担ぐように振りかぶって力強く腕を振り下ろす右上手。
威力のある速球と緩急二種類の変化球で押す本格派タイプです。
軽々と投げている感じでも球威がありますし、余力はまだまだ十分でしょう。
速球の球速は、目測で最速130km台中盤。

打線
じっくりとボールを見極めながら甘いコースを辛抱強く狙い打つスタイル。
際どいコースに容易には手を出してこないので、相手にとってはいやらしいスタイルですが、要所での見逃し三振が目立ったのは今後の課題でしょう。
今日の球審はストライクゾーンが狭く、待球戦法が功を奏しましたが、厳しいコースのストライクをどう捕らえるかを次戦への課題としていただきたいです。

守備
悪送球や、打球を後ろへ逸らすなどのイージーミスがありました。
全体的には軽快に動けていたように思います。


<一関工>
・投手
熊谷柊汰 1回〜6回
ゆったりとした始動から、円盤を投げるようにスムーズに体を回転させながらしなやかに腕を振る右横手。
伸びのある速球と横滑りする変化球をコーナーに投げ分けます。
ボールが低めに集まるので、非常に安定感があります。
もっと躍動感が出てくればますます楽しみです。

新田凜 7回
ゆったりとした始動から、手首を体の後ろに隠すようにひねってから勢い良く投げ込む左上手。
伸びのある速球と鋭く曲がり落ちる変化球で押す投球を見せました。
ボールの質自体はそれほど悪くなかったのですが、ボール先行の後にストライクを取りにいく甘いコースを狙い打たれてしまった印象です。

天笠蓮 8回〜12回
ゆったりとした始動から、しっかりと体を回転させてスムーズに腕を振る右上手。
伸びのある速球と緩急二種類の変化球を制球良く淡々と投げ込みます。
重心が安定して軸がブレないので、安定して力のあるボールが決まっていました。
大崩れしづらい勝てるタイプの投手だと思います。
速球の球速は、目測で最速130km前後。

打線
全体的に振りが鋭く、迫力がありました。
凡打でも強い当たりが多かったです。
基本的にウエイトはせず、カウントに関わらずに好球必打を貫いてきますね。
ただし、フルスイングできないタイミングでも無理に合わせにいくようなバッティングが目立ったのは要改善でしょう。

守備
問題なし。

posted by ティト at 00:51| 岩手 ☁| Comment(0) | 高校野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

5月6日 高校野球観戦記 その1

5月6日

春の高校野球一関地区予選 一関球場第1試合
一関学院 5−4 大東

1回途中からの観戦です。
先制して優位に試合を進める大東に対し、8回に貴重な長打が飛び出して逆転した一関学院が、息詰まる接戦を制しました。

<一関学院>
・投手
岩渕希望 1回〜2回
ゆったりとした始動から、素早く前に踏み出して鋭くコンパクトに腕を振り下ろす左上手。
伸びのある速球と落差のある変化球で打たせて取る投球が持ち味のようです。
あまりじっくりと見られませんでしたが、オーソドックスな左上手という印象で、もっと筋力アップすれば球威が増すだろうと思いながら見ていました。
また次回に確認してみたい2年生です。

佐藤勇矢 3回〜6回途中
常時セットポジションから、担ぐように振りかぶって力強くコンパクトに腕を振り下ろす右上手。
伸びのある速球とブレーキの効いた変化球との緩急で打者を抑え込む投球を見せました。
胸の張りは意識されていますが、上体の倒し込みが不足しているので、もうひとつボールにウエートが乗り切っていないのが改善ポイントでしょうか。
地肩が強そうでポテンシャルの高さは感じましたので、躍動感をボールに乗せられるようになれば非常に楽しみです。
速球の球速は、目測で最速130km前後。

滝川恵介 6回途中〜9回
素早く踏み出し、担ぐように振りかぶってコンパクトに腕を振り下ろす左上手。
伸びのある速球と落差のある変化球で打者のタイミングを外す投球を見せました。
ストンと落ちる変化球は非常に有効なウイニングショットですね。
腕の振りはしなやかですが、上体の倒し込みが不足してボールにウエートが乗り切っていないのが気になりましました。
腕で投げるのではなく、体全体で投げるイメージを会得できれば、相当進化できるであろう2年生です。

打線
相手の四死球や、ラッキーな安打によって勝利はつかみましたが、甲子園で勝利を狙うチームとしては、会心の逆転勝利とは言い難い内容だったと思います。
毎年思うことですが、打ち気満々過ぎてコースを絞れていないのが、淡白な攻撃となる原因です。
打撃におけるシンプルかつ究極の目標は、甘いコースをミスショットなく捕らえることであり、バットに当たるからといって難しいボールを追いかけていては、確率が悪くなるのは当然のことでしょう。
打てそうなボールを打つという言葉の前に、確実にという言葉を付け加える意識を持てれば、劇的に変われるはずです。
期待しているがゆえの厳しいコメントをご容赦ください。

守備
送球を一瞬迷ってオールセーフにしてしまうもったいないプレーが続いての余計な失点がありました。
全体的には非常に軽快ですし、春の時点での守備レベルの高さは申し分なしだと思います。

夷塚郁斗 遊撃手
ダッシュして捕ってすぐ投げる機敏な動きを見せました。
守備範囲の広さや送球の強さはアマチュア超のレベルなので、皆さんにも是非見て欲しいと思うような素晴らしい選手です。

幸田風揮 中堅手
左中間寄りの安打に対してうまくホーム方向へ体重移動できるように捕球して力強いバックホーム送球。
ヒットになった瞬間は1点入るだろうと思いましたが、悠々のアウトに感心しました。


<大東>
・投手
菅原慎 1回〜4回
ゆったりとした始動から、踏み足とグラブの抱え込み意識しながら丁寧に投げ込む左上手。
球威で押すタイプではありませんが、重そうな速球と落差のある変化球で打たせて取る投球を見せました。
もっと機敏性を意識して体動の勢いをボールに乗せられれば、球威はグンと増すと思います。
今日は四死球で余計なピンチを作ってしまったのが反省点でしょう。

芳賀宥 5回〜8回
ゆったりと振りかぶった後、蹴り足を生かしながら爆発的に腕を振る右スリークォーター。
伸びのある速球と鋭い変化球をグイグイ投げ込みます。
体動の勢いをボールに乗せて投げてきますので、球速以上に打者の手元でボールが食い込んでくる球質だと思います。
管理人好みの非常に小気味の良い投手ですね。
速球の球速は、目測で最速130km前後。

打線
甘いコースに来る速球は確実に強振してくる的を絞った攻撃を見せました。
相手を大きく上回る14安打を浴びせましたが、ここぞで畳みかけることができず、もうひとつ点を取りきれなかった印象です。
ただし、今日見せた攻撃スタイルの方向性は素晴らしいと思いました。

守備
終盤、捕れそうな打球をさばけずに喫した失点が非常に痛かったですね。
勝ちパターンをモノにできなかった痛恨の敗戦だと思いますが、この悔しさが必ず進化につながると思います。

posted by ティト at 00:40| 岩手 ☁| Comment(1) | 高校野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする