2016年09月19日

9月19日 高校野球観戦記 その2

9月19日

秋の高校野球県大会準々決勝 森山球場第2試合
花巻農 5−3 一関学院

小刻みに点を取る一関学院に対し、好機で安打をまとめる花巻農が打ち勝ちました。
県大会では毎回優勝争いに絡む強豪一関学院を破った花巻農の勝負強さに感心の管理人です。

<花巻農>
・投手
及川尚輝 先発完投
ゆったりとした始動から、ややアウトステップ気味に踏み出して体の回転を効かせて投げる左スリークォーター。
球威で押すタイプではありませんが、しっかりと抑えの効いた速球と落差のある変化球との緩急で打者のタイミングを外す投球が持ち味です。
クロスファイアーの軌道でボールが決まるので、かなり打ちづらい投手だと思います。
軽々と力のあるボールを投げられますし、ポテンシャルの高さに興味を持ちました。
もっと躍動感を投球に乗せられるようになれば、本格派として成長できるのではないかと感じた管理人です。

・打線
好球必打で積極的に振りにいくスタイル。
好機に安打をまとめられましたし、鋭い打球も多かった印象です。
盗塁連続失敗はありましたが、ほぼ会心の試合運びと言ってもいいでしょう。

・守備
細かいミスはありましたが、ピンチでも慌てず、球際をしっかりとモノにする集中力の高さが光りました。

鈴木稀葵 遊撃手
ボディバランスが良く、打球に素早く体を寄せてきますし、球際にも強いですね。
送球も安定しています。
野球センスの高さが一見してわかりました。


<一関学院>
・投手
天笠葵 1回〜6回途中
ゆったりとした始動から、トルネード気味に上体を捻った後に鋭くコンパクトに腕を振る右スリークォーター。
球威で押すタイプではありませんが、糸を引くような伸びのある速球と緩急二種類の変化球をバランス良くミックスします。
時折サイド気味に腕を振るなど、打者に的を絞らせない投球を意識しているようでした。
常に低めにボールが集まるのは長所ですね。
制球が良くてテンポも良く、野手としては守りやすい投手でしょう。
やや手先で押し出すように投げる傾向がありますので、もっと胸の張りを意識して反発力を生かす感覚をつかんでもらいたいと思います。

滝田丞 6回途中〜9回
ゆったりとした始動から、上体をトルネード気味に捻った後に勢い良く腕を振り下ろす右上手。
伸びのある速球主体に押す本格派タイプです。
力感があって小気味良い投球が持ち味の1年生ですね。
落差のある緩い変化球だけでなく、鋭い変化球を習得できれば、三振を量産できる投手に成長できると思います。
将来楽しみな好素材でしょう。
速球の球速は、最速132kmの表示。

・打線
頻繁に走者を出しましたが、盗塁失敗やバント失敗など、たたみかけることができずにイニングが進む焦れる展開。
中盤までは仕掛けが早い傾向で、有利なカウントを作るなどの工夫が見られませんでした。
最終回に粘りを見せましたが、コントロールに苦しんでいる相手投手の高めのボールに手を出す凡打でゲームセット。
不完全燃焼だったと思いますが、負けるべくして負けた試合という印象です。
甘いコースであれば巻き込むように強振する、厳しいコースであればファールで逃れるという使い分けができず、バランスを崩しながら食らいついて当てにいくようなバッティングが多くなっていました。
追い込まれることを恐れるのではなく、追い込まれても思い切って強振できる自信を備えるチームとなって来春を迎えていただきたいと思います。

・守備
イージーなファールフライの落球が1つあった以外は特段問題なし。
守備からリズムを作ることはできていました。

夷塚郁斗 遊撃手
打球への反応が速く、グラブさばきも安定しています。
そう簡単にミスは出そうにない雰囲気がありました。

齋藤優乃 捕手
フットワークの軽快さと送球動作の速さが際立ちます。
強肩ですし、盗塁を容易には許さない捕手でしょう。

posted by ティト at 17:23| 岩手 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

9月19日 高校野球観戦記 その1

9月19日

秋の高校野球県大会準々決勝 森山球場第1試合
盛大附属 5−1 大船渡東

大船渡東が先制し、盛大附属が再三の好機に拙攻を繰り返す展開。
虎の子の1点を大船渡東が守りきるかと思う展開でしたが、終盤に痛恨のミスで同点となり、その後にビッグイニングを作った盛大附属が逆転勝利をつかみました。

<盛大附属>
・投手
森俊祐 1回〜5回
常時セットポジションからゆったりと始動し、軸足でタメを作ってからスムーズに腕を振る左上手。
球威で押すタイプではありませんが、伸びのある速球と落差のある変化球で打たせて取る投球が持ち味です。
軸足でタメを作った後の蹴りが弱く、体動の勢いがボールにいまひとつ乗り移っていないのが気になりました。
腕の振りはしなやかなので、体重移動を利用した躍動感を身につけられれば、球威はグンと増してくると思います。

平松竜也 6回〜8回
特長は一昨日記載のとおり。
躍動感を生かした力のあるボールで打者をねじ伏せる投球を見せました。
前回登板よりも上体の倒し込みが意識されており、その分球威がアップしている感じですね。
一昨日のこのブログを見てたりして。
やや体の開きが早く、パワーロスがありますが、捕手へ向かって真っ直ぐ体重移動することと、胸の張りを意識することでバランスは良くなるでしょうし、140kmオーバーの速球はすぐに投げられるようになるはずです。
非常に楽しみな逸材だと感じました。
速球の球速は、最速138kmの表示。

三浦瑞樹 9回
今夏の甲子園で活躍したおなじみの投手です。
ゆったりとした始動から、軸足でタメを作りつつ蹴り足を利用して力強く腕を振る左上手。
久しぶりに生観戦しましたが、力強さが増していて嬉しくなりました。
今日は、常時130km台後半の速球主体に押す投球でしたね。
着実に進化している投手ですし、140km超えも間もなくでしょう。
投球は素晴らしいですが、けん制への意識がやや低いのが気になります。
素早さがもっと欲しいですし、数パターンのバリエーションを交えるなど、走者の盗塁意欲を削ぐ技術を身につけていただきたいです。
岩手を代表する投手として、より高いレベルをこの投手には求めたいと思います。
速球の球速は、最速137kmの表示。

・打線
先の塁を無理に狙ってのタッチアウトなどで好機をなかなかモノにできない展開。
全体的に振りが弱く、強い打球も少なかったように思います。
焦りからの凡フライが多く、完全に相手投手の術中にはまってしまいました。
負けパターンの試合でしたが、相手守備のミスで勝利をなんとか拾ったという試合ではないでしょうか。
連打が出る雰囲気がなかったですし、全国制覇を狙うチームとしては全くの迫力不足と言わざるを得ないと思います。

・守備
細かいミスはありましたか、野手の動きは問題なし。

植田拓 中堅手
抜ければ長打の当たりを最短距離で追いついてアウトにしました。
苦しい展開で失点を防いだこのビッグプレーが、直後のイニングの逆転につながったと管理人は感じました。


<大船渡東>
・投手
岩城大夢 先発完投
ゆったりとした始動から、重心を落としてタメを作りつつコンパクトに腕を振り下ろす右上手。
球威で押すタイプではありませんが、しっかりと抑えの効いた速球と鋭く曲がり落ちる変化球をコーナーに投げ分けます。
微妙に変化する速球が多い感じで、ツーシームを多投しているのかもしれません。
バットの芯を外していましたし、捕らえどころのない投手ですね。
同点に追いつかれてから緊張の糸が切れてしまった感じで、制球が乱れてしまいましたが、今夏優勝チームを追い詰める素晴らしい投球を見せてくれました。

・打線
少ない好機をモノにして貴重な1点をもぎ取りましたが、追加点を取れないでいるうちに逆転を許し、大魚を逸してしまった感じです。
終盤は相手投手の力のあるボールに三振を多く取られてしまいました。

・守備
途中までよく守っていましたが、勝負どころの終盤に痛恨の捕球ミスが続いて同点に追いつかれたのが本当にもったいなかったです。

佐藤啓太 遊撃手
俊敏で守備範囲の広さが際立ちました。
送球も安定しています。

尾崎龍 捕手
動作が機敏で、捕ってからの送球が素早いです。
強肩で送球精度の高さも光りました。

posted by ティト at 17:10| 岩手 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 高校野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする